全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年2月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのSの寒冷渦:地上低気圧が925hPaに発達
・カザフスタン60E~アフガニスタンの寒気トラフ:寒気東進
・中国110Eの寒気トラフ:寒気南下
・アルゼンチンN部~ブラジルS部での昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にモンゴル100Eの高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋35Wに寒冷渦。アイスランドのSに寒冷渦、地上低気圧が925hPaに発達。北極海10Wに寒冷渦、寒気強化。イタリア~ポーランドにリッジ、暖気東進。トルコ~リビアNE部に寒気トラフ。カザフスタン60E~アフガニスタンに寒気トラフ、寒気東進。モンゴル100Eに高気圧、シベリア110Eにかけてリッジ。中国110Eに寒気トラフ、寒気南下。オホーツク海に寒冷渦、シベリア130Eにかけて寒気トラフ。カナダ130Wに寒冷渦、強い寒気。バッフィン島に寒冷渦。カナダ95W~アメリカ100Wに寒気トラフ、寒気南下。大西洋50W~アメリカのEに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:南極点近く、75Eに低気圧。140Eに寒冷渦。ロス海、南極半島にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのWに寒冷渦。インド洋105Eに寒気トラフ。ニュージーランドにリッジ、昇温。太平洋90Wに寒気トラフ。大西洋45Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ大陸10N付近で昇温。アルゼンチン40N以北~ブラジルS部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:北極海10W86N、カナダ135W65N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸110E85S、110E74S、140E74S付近
・高極 28℃:ナミビア、エチオピア、オーストラリアW部~中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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