音楽と気象、何か関係があるだろうか。
気象関係者の中には音楽好きが結構いる気はするが、他業種と比べて多いのか少ないのか、定かではない。
まず思い浮かぶのは、「波動」だ。
音は空気の振動が伝わる波であり、音が無ければ音楽はもちろん存在し得ない。気象にも波は付き物だ。ジェット気流の大きなうねり(偏西風波動)と共に高低気圧が移動していく。これを筆頭に、気象では大小さまざまな波に注目し、それを予想する仕事をしている。
そんな感じで、音楽と気象には共通点がある。
それをいいことに、自分の好きな音楽を紹介し、その音楽に関連する気象の話題を無理やりにでも引っ張り出し、気象の専門家として記述するという企画である。
一人の気象専門家が音楽をどういう風に聴いているのか、興味を持っていただけたなら幸いである。
(2020/6/5掲載)