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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月10日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島~北欧のリッジ:昇温
・ラプテフ海~東シベリア海の高気圧:昇温
・アメリカW部のリッジ:高温持続
・タスマン海の寒冷渦:オーストラリアSE部で寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランド、バレンツ海に寒冷渦。大西洋20Wに寒気トラフ。バルカン半島~北欧にリッジ、暖気。ロシアに寒気トラフ。カザフスタンにリッジ。シベリア85Eに寒冷渦、中国NW部85Eにかけて寒気トラフ。中国110Eにトラフ。ラプテフ海~東シベリア海に高気圧、昇温。北極海145W、太平洋170E、155W、アメリカW岸に寒冷渦。アメリカ110Wにリッジ、暖気。カナダ100W、同70Wに寒冷渦。バッフィン湾に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にオーストラリアのSのリッジと太平洋95W付近のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20Eに寒冷渦。100Eにリッジ。100Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで北上。インド洋75Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。オーストラリアのSの120Eに大規模なリッジ。タスマン海160Eに寒冷渦、850hPa・0℃がオーストラリアSE部に。太平洋120Wに寒冷渦。同85Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。ウルグアイ、ブラジルS部に寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(0~20S)で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海150W・78~87N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸25W83S、20E84S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、オマーン、イラン、アフガニスタン、パキスタン、中国NW部(タクラマカン砂漠)

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温