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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月28日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア90Eの寒冷渦~カザフスタンの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア130Eの寒冷渦~日本海の寒気トラフ:寒気東進
・カナダ90Wの寒冷渦:強い寒気南下
・南大西洋05Eの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・イギリスの寒気トラフ:850hPa・4℃以下の寒気
・ギリシアの寒冷渦:寒気は強くなく850hPa・8℃程度
・カザフスタン55E~シベリア60Eのリッジ:暖気東進
・シベリア90Eの寒冷渦~カザフスタン70Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃以下の寒気が40Nまで南下
・パキスタンの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア105Eのリッジ:暖気東進
・同130Eの寒冷渦~日本海の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃以下の寒気が40Nまで南下
・北極海170Eの寒冷渦:850hPa・-28℃以下が持続
・太平洋160Wの寒冷渦:寒気東進
・アメリカ105Wの寒冷渦:寒気弱まり、中心付近で850hPa・-4℃程度
・カナダ90Wの寒冷渦:SW側で850hPa・-16℃以下の寒気が南下、55N以南まで
・ラブラドル海の寒気トラフ:寒気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特にマダガスカルのSのリッジを通る流れで蛇行大。
・南極大陸120Eのリッジ:暖気南下
・ロス海170Wの寒冷渦:S側で昇温、広範囲で850hPa・-16℃以上に
・大西洋05Eの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上、南アフリカでは昇温
・インド洋70Eの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上
・オーストラリア135Eのリッジ:暖気東進
・同E部の寒冷渦:寒気さらに弱まる
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気北上
・アルゼンチンの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35Sまで北上、アルゼンチンN部~ボリビア付近では昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:北極海170Eの寒冷渦中心付近
・南半球低極 -32℃:南極大陸15E86S、110E85S付近
・高極(28日00UTC) 28℃:アンゴラ、ナミビア、メキシコ
・高極(28日12UTC) 28℃:アンゴラ~南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温