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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年6月9日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの寒冷渦:寒気拡大
・イラン~パキスタンでの昇温
・日本海~サハリンのリッジ:暖気東進
・カナダ100Wのリッジ:暖気北上
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・北極点近くの寒冷渦:850hPa・-8℃以下の領域が拡大、カラ海で寒気南下
・グリーンランドNE部で寒気南下、850hPa・-4℃線が75N以南まで
・サハラ砂漠W部の高気圧:昇温、850hPa・28℃以上の領域が拡大
・イベリア半島のリッジ:850hPa・20℃以上の暖気持続
・イラン~パキスタンで昇温、850hPa・32℃以上の領域が拡大
・シベリア85Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が50Nまで
・同120Eの寒冷渦:寒気東進
・日本海~サハリンのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は60Nの少しS
・ベーリング海峡の寒冷渦:寒気縮小、西進
・太平洋130Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35N以南まで
・カナダ100Wのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が55N以北まで
・同70Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が50Nまで
・エルズミーア島のSWの高気圧:暖気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・ロス海の寒冷渦:周辺で降温
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・インド洋95Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が20Sまで
・太平洋130Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・同80Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、チリで降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海~カラ海の広範囲、カナダE部
・南半球低極 -48℃:南極大陸120E85S付近
・高極(9日00UTC) 32℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、パキスタン、アメリカ105W、メキシコN部
・高極(9日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温