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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月19日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モンゴルの高気圧:昇温
・太平洋135Wの高気圧:アメリカSW部、メキシコN部で昇温
・マダガスカルS部の寒冷渦:アフリカSE部で寒気北上
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
イギリスのNWに寒冷渦。トルコW部に寒冷渦、リビアに寒気トラフ。バレンツ海に寒冷渦。シベリア70Eに寒冷渦、カザフスタン75Eにかけて寒気トラフ。モンゴルに高気圧、昇温。シベリア135Eに高気圧、暖気。中国NE部、オホーツク海に寒冷渦。太平洋165Wに寒冷渦。カナダW部120Wに寒冷渦。カナダN部85Wに寒冷渦。カナダ100Wに高気圧。カナダE部75Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:65Eに寒冷渦。140~110Eにリッジ、暖気。170W(ロス海)に寒冷渦。55W(ウェッデル海)に高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。マダガスカルS部に寒冷渦、アフリカSE部(南アフリカ、モザンビーク)で寒気北上。インド洋70Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。オーストラリアSE部140Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。太平洋165Wに寒気トラフ。同100Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。大西洋55Wに寒冷渦、チリN部で暖気南下。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(エジプト、スーダン付近)で昇温。太平洋135Wに高気圧、アメリカSW部、メキシコN部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海の一部。北極点付近。カナダN部70S帯(70~80N)・80~130Wの一部
・南半球低極 -48℃:南極大陸45E78S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温