気温のページ | 気温データから地球大気を見る

全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年5月1日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・パキスタン~インドW部のリッジ:昇温
・シベリア120Eの寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ100Wのリッジ:暖気東進
・南極大陸100Eのリッジ:暖気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極点付近、大西洋35W、北海に寒冷渦。トルコに寒気トラフ。パキスタン~インドW部にリッジ、昇温。シベリア90Eに高気圧。同120Eに寒気トラフ。中国115Eに寒冷渦。太平洋145Eに寒気トラフ。ベーリング海180Wに寒冷渦。アメリカ100Wにリッジ、暖気東進。バッフィン島に寒気トラフ。アメリカ80Wに寒冷渦。カナダ75Wに寒気トラフ。大西洋60Wにリッジ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にオーストラリアのSEの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
南極大陸:70E、155W、85Wに寒冷渦。100Eにリッジ、W側で暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。マダガスカルのSに寒気トラフ。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。オーストラリアのSEに大規模な寒冷渦、850hPa・0℃が40S以北まで。ニュージーランドにリッジ。太平洋140Wに寒気トラフ。同90Wに寒冷渦、850hPa・0℃が40S以北まで、チリで昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
スーダン~コンゴ付近で降温。中国105E付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:北極点近く
・南半球低極 -36℃:南極大陸25E79S付近
・高極(1日12UTC) 28℃:マリE部~チャド、エチオピアNW部、サウジアラビアS部、イエメン、パキスタン、インド、中国85E、同105E
・高極(2日00UTC) 28℃:マリ~チャド、サウジアラビアS部、メキシコ、アメリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温