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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月25日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気南下
・エジプトの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア140E~中国NE部の寒気トラフ:強い寒気南下
・オーストラリアSE部のリッジ:昇温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋15Wの寒気トラフ、シベリア85Eのリッジを周る流れで蛇行大。
・大西洋30W~アイスランドのリッジ:暖気北上
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35Nまで
・バルカン半島NW部の高気圧、バルト海にかけてのリッジ:暖気北上
・ロシアS部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は45Nの少しS
・エジプトの寒気トラフ:寒気東進、サウジアラビアでは昇温
・パキスタンの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア85Eのリッジ:蛇行大きいが暖気北上は無い
・シベリア140E~中国NE部の寒気トラフ:強い寒気南下、850hPa・-12℃線が45Nまで
・北極海170Eの高気圧:縮小、降温
・アラスカのリッジ:暖気北上
・アメリカW岸の寒気トラフ:寒気東進
・アメリカ95Wの寒気トラフ:寒気東進、メキシコ中部~SE部では昇温
・ラブラドル海の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-12℃線は50Nより少しS
・グリーンランドのNの寒冷渦:850hPa・-28℃以下の寒気持続
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸100Eの高気圧:縮小したがN側では昇温
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカE部~ジンバブエでは寒気北上
・インド洋90Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・オーストラリアSE部のリッジ:昇温
・太平洋150Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・チリS部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、アルゼンチン30S以南で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア135E59N、同145E63N付近、グリーンランドのN
・南半球低極 -20℃:南極大陸105E72S、90W82S、35W83S付近
・高極(25日00UTC) 28℃:アルゼンチンN部
・高極(25日12UTC) 28℃:アンゴラ~ボツワナ、ザンビア、オーストラリア中央部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温