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全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月29日12UTC

全球500高度850気温

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア70Eの寒冷渦:寒気南下
・中国NE部~110Eの寒気トラフ:強い寒気南下
・カナダ70W~アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下
・タスマン海の寒気トラフ:オーストラリアS部で昇温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にオランダの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・オランダの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が40N以南まで
・アルジェリアS部~リビアで昇温(寒気弱まる)
・ロシア40E~北欧N部のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70N以北まで
・シベリア70Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-12℃線が50Nまで
・シベリア90Eのリッジ:暖気東進
・中国NE部~同110Eの寒気トラフ:強い寒気南下、850hPa・-20℃線が40N以南まで、同0℃線が25Nまで
・北極海165Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気東進
・アメリカSW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35N
・カナダ70W~アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・ナミビア~南アフリカで降温
・タスマン海の寒気トラフ:オーストラリアS部は寒気抜けて昇温、ニュージーランドS部でも昇温
・太平洋80Wの寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E57N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(29日00UTC) 28℃:南アフリカ
・高極(29日12UTC) 28℃:南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温