ASAS(アジア太平洋域実況天気図)では、2020年12月28日18UTCと29日00UTCに、1084hPaの高気圧が解析されました。
1080hPa以上の高気圧は見た記憶が無かったのですが、1965年12月15日の1084hPa、2018年12月27日の1082hPa、2016年1月23日の1080hPaなどの解析があるとのツイートがあり、記憶のいい加減さが露呈してしまいました。
29日00UTC解析について、924hPaの低気圧(https://kion-web.com/blog/chert_2020123112_924hpaontaiteikiatu/)同様、ECMWFの解析と見比べてみたのですが、大きく違っていました。
ECMWFの方は最も気圧の高い閉じた等圧線は1065hPaです。ASASで1084hPaの高気圧が解析されている所は、ECMWFの図では入り組んだ等圧線が描かれていますが1070hPa以上の線(太線になるはず)は見当たりません。なお、ASASは4hPa毎、ECMWFは5hPa毎の描画となっています。
これは海面更正のやり方の違いが表れたものと思われ、どちらが正しいかの判断はできませんが、両者の違いを事実として報告しておきます。
(2021/1/3掲載)