北半球の広範囲で偏西風の蛇行が大きくなっており、寒気の南下、暖気の北上が顕著となっています。
図は、2021年12月22日12UTCの、ECMWFによる、北半球(概ね30N以北)の500hPa高度、850hPa気温解析図です。
当サイトでは、偏西風の蛇行の大きさを独自に定義しており、それについては以下のリンクをご覧ください。
当サイトの定義によれば、北米大陸付近を除いて、偏西風の蛇行が「大」の状態となっており、グリーンランド付近、シベリア80E付近、ベーリング海東部~アラスカ付近での暖気北上、ヨーロッパ東部~ロシア西部、中国北東部~日本付近での寒気南下が顕著となっています。
偏西風の蛇行が大きくなると流れがブロッキング気味になって、トラフやリッジの東西方向の移動が遅くなり、同じ場所で高温や低温が長く続きやすい状態になります。日本付近も年末にかけては低温の予想ですね。
(2021/12/24掲載)