2021年1月22、23日(協定世界時)に、ヤクーツクでは、当サイトで保有する1999年以降のデータでは最低の-54℃が観測されました。
4日前に1999年以降最低タイの-53℃が観測されたばかりですが、新記録なので、この日の天気図も記録に残したいと思います。
図は上段が、ECMWFの東アジア域の天気図で、左が500hPa高度と850hPa気温、右が地上気圧の解析図、下段は範囲を広げた北半球中緯度以北の図です。
ヤクーツクの位置は北緯62度・東経130度で、緯度はオホーツク海北端付近、経度は九州西端とほぼ同じになります。なお全ての図で、緯度線は10度毎、経度線は20度毎に引かれています。
23日00UTCのヤクーツクの気温は-54℃、この時刻では、500hPaの寒冷渦のほぼ直下に当たっていて、850hPa気温は-35℃くらい?(気温着色の凡例はECMWFホームページをご覧ください)、地上の方が850hPaより20℃程度低くなっています。500hPaの広範囲の図では、アラスカ付近の大規模なリッジが目に付き、日本付近の寒気は北海道が中心となっています。また、地上天気図ではヤクーツク付近は高気圧になっています。
(2021/01/26掲載)