2021年1月18、19日(協定世界時)に、ヤクーツクでは、当サイトで保有する1999年以降のデータでは最低タイの-53℃が観測されました。
過去に-53℃が観測されたのは、2012年1月12、13日(協定世界時)で、9季ぶりとなります。
19日00UTCの天気図と共に記録に残したいと思います。
図は上段が、ECMWFの東アジア域の天気図で、左が500hPa高度と850hPa気温、右が地上気圧の解析図、下段は範囲を広げた北半球中緯度以北の図です。
ヤクーツクの位置は北緯62度・東経130度で、緯度はオホーツク海北端付近、経度は九州西端とほぼ同じになります。なお全ての図で、緯度線は10度毎、経度線は20度毎に引かれています。
19日00UTCのヤクーツクの気温は-53℃、この時刻では、500hPaの寒冷渦の南東側に当たっていて、850hPa気温は-31℃くらい(気温着色の凡例はECMWFホームページをご覧ください)、地上の方が850hPaより20℃以上低くなっています。500hPaの広範囲の図では、北極海の高気圧や日本付近の寒気トラフが目に付きます。
(2021/01/21掲載)