全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月3日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア90Eの高気圧:昇温
・南インド洋100Eの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上
・ニュージーランドS部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が40Sまで北上
・南大西洋50Wの寒冷渦:アルゼンチンで850hPa・-4℃以下の寒気が40S以北まで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にシベリア90Eの高気圧を周る流れで蛇行大。
アイスランドのW、ポルトガルのW、ノルウェーのWに寒冷渦。カザフスタン65Eに寒冷渦。シベリア90Eに高気圧、昇温。モンゴルW部に寒冷渦。東シベリア海に寒冷渦。シベリア130~120Eに寒気トラフ。中国NE部~朝鮮半島に寒気トラフ。アラスカのSに高気圧。太平洋155Wに寒冷渦。カナダN部に高気圧。カナダ100Wに寒冷渦。アメリカW部120Wに寒気トラフ。バッフィン湾、カナダE端55Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:40~10Eにリッジ。105Eに高気圧。150E、85Wに寒冷渦、降温。
中緯度偏西風帯以南~70S:マダガスカルのSに寒気トラフ。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上、オーストラリアW部で暖気南下。ニュージーランドS部に寒気トラフ。太平洋135Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。同100Wに寒冷渦。大西洋50Wに寒冷渦、850hPa・-4℃がアルゼンチンの40S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
特記事項無し。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 0℃:北極海、ノルウェーのW、グリーンランドの各一部など65N以北の広範囲
・南半球低極 -44℃:南極点周辺、南極大陸55E78S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です