全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月11日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~トルコW部のリッジ:暖気
・ラプテフ海~東シベリア海の高気圧:衰弱傾向
・オーストラリアE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気
・南極大陸90W~南極点の大規模なリッジ
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランド、バレンツ海に寒冷渦。イギリスのW~ポルトガルに寒気トラフ。イタリア~トルコW部にリッジ、暖気。ロシアW部~フィンランドにリッジ。ロシアE部~カスピ海に寒気トラフ。カザフスタン、シベリア70Eにリッジ、昇温。シベリア90E~モンゴルW部に寒気トラフ。ラプテフ海~東シベリア海に高気圧。モンゴルE部~シベリア115Eにリッジ。ベーリング海170Eに寒冷渦、太平洋165Eにかけて寒気トラフ。太平洋155Wに寒冷渦。アメリカW部に寒気トラフ。ボーフォート海、カナダ90W、同65Wに寒冷渦。バッフィン湾に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10E、70Eに寒冷渦。115~90Eにリッジ、W側に暖気。90W~南極点に大規模なリッジ、昇温無し。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの20Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで北上、南アフリカE部で昇温。インド洋85Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。ニュージーランドS部~オーストラリアE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで。太平洋115Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部75Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、アルゼンチンN部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イランで昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海50E75N、ボーフォート海145W76N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸10W85S~30E80S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載