全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月27日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧のリッジ:昇温
・モンゴルE部の寒冷渦:寒気南下
・カナダ95Wの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリア中部の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に北欧のリッジを周る流れで蛇行大。
アイスランドのNWに寒冷渦、大西洋20Wにかけて寒気トラフ。スペインに寒冷渦。バルト3国に高気圧、北欧にかけてリッジ、昇温。ロシアに寒気トラフ。カラ海、シベリア75Eに寒冷渦。モンゴルW部にリッジ。同E部に寒冷渦。太平洋160~150Eに寒気トラフ。同160Wに寒気トラフ。ボーフォート海、カナダ95W、セントローレンス湾のSに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20W(沿岸)、70E、125E(沿岸)、180W(ロス海)に寒冷渦。30Eに高気圧、暖気。南極半島~80Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカ20Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋90Eに寒気トラフ。オーストラリアSE部~中部に寒気トラフ。ニュージーランドのEに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋120Wに寒気トラフ。同90Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで、チリN部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(10~20S)で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海125W81N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸15E86S、120E83S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イラク、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載