全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年10月29日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアNW部~ポーランドの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア75Eの寒冷渦:寒気拡大、南下
・アメリカ115Wの寒気トラフ:強い寒気南下
・マダガスカルのSの寒気トラフ:アフリカS部で寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極点に高気圧。大西洋40Wに寒冷渦。イギリスのWに高気圧。ロシアNW部~ポーランドに寒気トラフ。シベリア75Eに寒冷渦。シベリア130Eに寒気トラフ。同135E~日本海に寒気トラフ。太平洋170E、チュコート海に寒冷渦。カナダW岸~同100Wにリッジ、暖気東進。カナダ95Wに寒冷渦、アメリカ115Wにかけて寒気トラフ、強い寒気南下。アメリカ、カナダE岸にリッジ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にインド洋75E、太平洋140Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20E、110E(沿岸)、135E、165W(ロス海)に寒冷渦。90Eにリッジ、暖気。60Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wにトラフ。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上、アフリカS部で寒気北上。インド洋75Eにリッジ。同100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋140Wにリッジ。同80Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアSE部で昇温。アルゼンチンN部で降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:グリーンランドN岸
・南半球低極 -32℃:南極大陸15E85S、110E86S、135E73S付近
・高極 32℃:アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載