全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月7日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・サハリンの寒冷渦:寒気南下
・カナダ95Wの寒冷渦:強い寒気南下
・エルズミーア島の寒冷渦:寒気拡大
・シベリア180Eの高気圧:暖気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋30W~グリーンランドE部にリッジ。イギリスに寒冷渦。イタリア~リビアNW部に寒気トラフ。トルコに高気圧、暖気。パキスタンN部、カザフスタン80E、シベリア80Eに寒冷渦。北極海100Eに寒冷渦。サハリンに寒冷渦、日本N部にかけて寒気トラフ。中国120Eに寒気トラフ、寒気南下。シベリア180Eに高気圧、暖気北上。太平洋160Wに寒冷渦。同130W~カナダW岸にリッジ。エルズミーア島、カナダ95Wに寒冷渦。アメリカ95Wに寒気トラフ。ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:70Eに高気圧、暖気。115E、130W(沿岸)、50Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋00Wに寒気トラフ。南アフリカに寒気トラフ。インド洋70Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋130Wに寒気トラフ。同100Wに寒気トラフ。大西洋50Wに寒気トラフ、南米大陸35S以南で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカSE部(モザンビーク、ジンバブエ付近)で昇温。オーストラリアNW部で暖気拡大。チリN部、アルゼンチンN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:北極点、シベリア130E65N、同135E57N、カナダ100W64N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸110E74S付近
・高極 28℃:ザンビア、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載