全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・フランスの寒冷渦:寒気南下
・北欧~スヴァールバル諸島のリッジ:暖気北上
・アメリカE部の寒気トラフ:寒気南下
・南太平洋80Wの寒気トラフ:南米大陸S部で寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシア45Eの高気圧を周る流れ、カナダW部のリッジの流れで蛇行大。
フランスに寒冷渦、寒気南下。ウクライナに寒気トラフ。北欧~スヴァールバル諸島にリッジ、暖気北上。ロシア45Eに高気圧。カラ海に寒気トラフ、寒気南下。カザフスタン65Eに寒冷渦。北極海140Eに寒冷渦。モンゴルW部に寒気トラフ、寒気南下。中国NE部に寒冷渦。オホーツク海に高気圧。アラスカのSWに寒冷渦、太平洋155Wに寒気トラフ。カナダ130W~ボーフォート海にリッジ、暖気。バッフィン湾に寒冷渦。アメリカE部に寒気トラフ、寒気南下。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南極半島付近のリッジの流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに寒冷渦、南極点付近に寒気トラフ。35E、100Eに高気圧、暖気。105Eに寒冷渦。南極半島~100Wにリッジ、暖気東進。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカW部に寒冷渦、寒気東進。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上、南アフリカE部、モザンビークS部に寒気。オーストラリアSW部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで、オーストラリア中部で昇温。オーストラリアSE部にリッジ、昇温。オーストラリアのEに寒冷渦。太平洋165Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。同80Wに寒気トラフ、850hPa・-8℃が南米大陸40Sまで北上。大西洋40Wに寒冷渦、寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モーリタニア~マリで降温。ザンビア周辺で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、バレンツ海、カラ海、バッフィン湾など
・南半球低極 -40℃:南極点付近、南極大陸115E86S付近
・高極(2日00UTC) 28℃:モーリタニア~アルジェリア、ニジェール、メキシコNW部、アメリカSW部、アルゼンチンN部、ブラジルS部
・高極(2日12UTC) 28℃:ザンビア~ナミビア、マリ、アルジェリア、チャド、サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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