全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペインE部の寒冷渦:寒気南下
・カラ海の高気圧:北極海で暖気東進
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気強化、拡大
・アルゼンチンのリッジ:昇温持続

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋45W~ロシア60E付近の流れで蛇行大。
・大西洋25W~アイスランドのリッジ:暖気東進
・スペインE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が35Nまで
・カラ海の高気圧:北極海で850hPa・-8℃以上の暖気が東進
・サウジアラビア、イラクのリッジ:昇温
・シベリア120Eの寒冷渦:850hPa・-32℃以下の寒気
・日本N部の寒気トラフ:寒気弱まる(昇温)
・アメリカ100W~メキシコの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が25Nまで
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域が拡大
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極半島付近のリッジ:暖気南下、850hPa・-4℃線が70Sまで
・インド洋60Eの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカE部、ナミビア、ボツワナでは降温
・オーストラリア中部で寒気北上
・太平洋90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・アルゼンチンのリッジ:アルゼンチンで昇温持続

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E58N付近
・南半球低極 -20℃:南極点付近
・高極(2日00UTC) 24℃:チャド、中央アフリカ、ナミビア、オーストラリア中部、アルゼンチン
・高極(2日12UTC) 28℃:オーストラリア中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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