全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月3日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ノルウェーのWのリッジ:暖気東進
・フランスW部の寒冷渦:寒気持続
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気強化、南下
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気強化、拡大
・オーストラリアS部の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋50W~ベラルーシ・ウクライナ付近の流れで蛇行大。
・大西洋20W~ノルウェーのWのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は70Nの少しN
・フランスW部の寒冷渦:寒気持続、アルジェリアでは寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南まで
・ニジェール~南スーダン付近で昇温
・ロシアW部の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下
・カラ海の高気圧:北極海の850hPa・-8℃線は80N以南まで南下
・インドE部~ネパールのリッジ:昇温
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気強化しつつ南下、850hPa・-24℃線が45Nまで
・太平洋165Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N以南まで
・同150Wの寒気トラフ:寒気南下
・アラスカの寒冷渦:寒気強化、E側に850hPa・-28℃以下の寒気
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域が拡大
・アメリカ85Wの寒冷渦:850hPa・-4℃以下の寒気が東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下、850hPa・-8℃線が75Sまで
・南アフリカW部で降温、南アフリカE部~ボツワナで昇温
・オーストラリアS部の寒気トラフ:オーストラリア中部で寒気北上
・アルゼンチンの寒冷渦:寒気東進、アルゼンチン40~30Sで降温
・パラグアイ付近で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア105E65N、同135E57N付近
・南半球低極 -20℃:南極点付近
・高極(3日00UTC) 24℃:チャド、オーストラリアW部、同中部、アルゼンチン
・高極(3日12UTC) 28℃:オーストラリア中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載