全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月27日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島S部の高気圧:暖気東進
・シベリア110Eの高気圧:昇温、暖気北上
・アメリカ105Wの高気圧:昇温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進
・アルゼンチンのEの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に北欧のN~カムチャツカ半島の流れで蛇行大
・アイスランドのSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が50N近くまで
・北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が70N以北まで
・バルカン半島S部の高気圧:暖気東進、850hPa・16℃線は50Nの少しN
・ロシアNE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が65N以南まで
・サウジアラビアの高気圧:昇温、850hPa・36℃以上
・シベリア85Eの寒気トラフ:寒気東進、南下
・同110Eの高気圧:昇温、850hPa・20℃以上の領域拡大、暖気北上、850hPa・16℃線が75Nまで
・東シベリア海の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が65N以南まで
・アメリカ105Wの高気圧:昇温、850hPa・28℃以上の領域拡大
・カナダ70Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が50N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にオーストラリアのS~大西洋20Wの流れで蛇行大
・南極大陸140Eの寒冷渦:寒気拡大
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下、850hPa・-12℃線が80S近くまで
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・インド洋80Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40Sまで
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進、オーストラリアSW部で降温、同中部~E部では昇温
・太平洋125Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・アルゼンチンのE(大西洋50W)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・-4℃線が30S近く(アルゼンチンE部、ウルグアイ)まで
・ボリビア~ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:北極海~カナダN部の一部
・南半球低極 -48℃:南極大陸120E76S付近
・高極(27日00UTC) 32℃:アルジェリアW部とその周辺、サウジアラビア~アフガニスタン・パキスタン、中国80~85E付近、アメリカ105~120W付近
・高極(27日12UTC) 36℃:サウジアラビア~アフガニスタン・パキスタン、中国80~85E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/