全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年12月29日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペイン~イギリスのリッジ:暖気北上
・シベリア70Eの寒冷渦:寒気東進
・インドの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気南下
・カナダ105Wの寒冷渦:寒気強化
・南極大陸での降温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にカザフスタン70E~アメリカSW部からメキシコのW(110W)の流れで蛇行大
・スペイン~イギリスのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が55N近くまで
・シベリア70Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-12℃線は50N
・インドの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が25N以南まで
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が40Nまで
・カナダのW(140W)のリッジ:暖気北縁が南下、850hPa・0℃線は60Nの少しS
・アメリカ110Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は35N
・カナダ105Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域拡大
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸で降温:850hPa・-16℃以下の領域拡大
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・アフリカ大陸S部(25S以南)で昇温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は40Sの少しS
・太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・チリで降温、アルゼンチンで昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E56N、155E62N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(29日00UTC) 24℃:ナミビアNE部~モザンビーク、オーストラリアW部、メキシコ、ブラジルS部
・高極(29日12UTC) 28℃:アンゴラ~ボツワナ、ザンビア、タンザニア、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/