全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年1月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ドイツ~ノルウェーS部のリッジ:暖気北上
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気東進
・南極大陸40Eのリッジ:暖気南下
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にドイツのリッジの流れ、シベリア180Eのリッジの流れで蛇行大
・ドイツ~ノルウェーS部のリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が60N以北まで
・エジプトの寒冷渦:850hPa・4℃以下の寒気が東進
・ロシアNW部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-12℃線が60Nまで
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が40Nまで
・千島列島の寒冷渦:寒気東進、850hPa・-8℃線は35N
・ベーリング海のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が60Nまで
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35Nまで
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-20℃線は50Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は40S
・南極大陸40Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-8℃線が70Sまで
・アフリカ大陸SE部(南アフリカ~モザンビーク)で降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・ニュージーランドのNの高気圧:昇温
・太平洋85Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は45S
・アルゼンチンN部(30S以北)で昇温:850hPa・20℃以上の領域拡大
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア145E63N、カナダ135W65N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(1日00UTC) 28℃:アルゼンチンN部
・高極(1日12UTC) 28℃:アンゴラ~ボツワナ、オーストラリア中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/