全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年5月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気
・カラ海の寒冷渦:850hPa・-16℃以下の寒気
・カナダ120Wの寒冷渦:850hPa・-16℃以下の寒気
・サハラ砂漠E部での昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
グリーンランドに高気圧。大西洋25Wに高気圧。モロッコに寒気トラフ、アルジェリアで昇温。北欧に寒冷渦。ウクライナ~エーゲ海に寒気トラフ。イラン~シベリア70Eにリッジ。カザフスタン70Eに寒冷渦。パキスタンにトラフ。シベリア110Eに寒気トラフ。中国110E~シベリア135Eにリッジ、暖気。オホーツク海に寒冷渦。ベーリング海175Eに寒冷渦、太平洋170Wに寒気トラフ。ボーフォート海に高気圧。太平洋145Wに寒冷渦。カナダ120Wに寒冷渦。カナダ75Wにリッジ。大西洋45Wに寒冷渦、40Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:05~00Wにリッジ、昇温。165W(ロス海)に寒冷渦。70~60Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wにリッジ。アフリカのSの15Eに寒冷渦、850hPa・-4℃が40Sまで北上、南アフリカで暖気南下。インド洋90Eに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアのSの140Eに寒冷渦。タスマン海にリッジ。太平洋170Wに寒気トラフ。同135Wに寒冷渦。同100Wに高気圧。大西洋60Wに寒冷渦、南米大陸30S帯(30~40S)で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(ニジェール~エチオピア付近)で昇温。チリN部、アルゼンチンN部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:スヴァールバル諸島のS、カラ海、ラプテフ海、カナダNW部
・南半球低極 -44℃:南極点付近
・高極 32℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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