全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月24日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアN部~ポーランドのリッジ:昇温
・太平洋155Eの高気圧:勢力拡大、昇温
・ラブラドル海の寒冷渦:寒気南下
・南米大陸75Wの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋30Wにリッジ。同15Wに寒冷渦。アルジェリアN部~ポーランドにリッジ、昇温。バルカン半島、バレンツ海に寒冷渦。シベリア85Eに寒冷渦。中国NE部にリッジ、暖気。日本N部に寒冷渦。東シベリア海に高気圧。ベーリング海180Eに寒冷渦。太平洋160W~アラスカ、カナダW部にリッジ。カナダのW、エルズミーア島、カナダ100Wに寒冷渦。アメリカ95Wに寒気トラフ。アメリカ、カナダの80Wにリッジ、昇温。ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:60~10Eにリッジ、暖気。160E(沿岸)、175W(ロス海)に寒冷渦。115Wにリッジ。40W~20Eにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒冷渦、850hPa・0℃が40Sまで北上。アフリカのSの25Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同40Eに寒気トラフ。インド洋90Eに寒冷渦。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋140Wに寒気トラフ。同110Wに寒冷渦。南米大陸75Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イランに高気圧、高温持続。太平洋155Eの高気圧強化、昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海、カラ海、カナダN部、グリーンランドNW部のそれぞれ一部
・南半球低極 -40℃:南極点~145E70S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載