全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月27日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・フランスの高気圧:昇温持続
・アラスカS部の高気圧:昇温
・アメリカ105Wのリッジ:昇温
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋15Wに寒冷渦。フランスに高気圧、昇温。スヴァールバル諸島のNEに寒冷渦。シベリア70Eに寒気トラフ。同100Eに高気圧。モンゴルに寒冷渦。ベーリング海170Eに寒冷渦。アラスカS部に高気圧、昇温。アメリカW岸、カナダNW部、カナダ85Wに寒冷渦。アメリカ105Wにリッジ、昇温。グリーンランドW岸に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:25Eに寒冷渦。100~80Eにリッジ。170W(ロス海)に寒冷渦。南極半島にリッジ。南極点近くを通って南極大陸を貫くリッジあり。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの10Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋65Eに寒気トラフ。オーストラリアSW部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで、オーストラリアSE部で昇温。太平洋150Wに寒気トラフ。同80~90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで、南米大陸20~40Sで昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(スーダン周辺)で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海40E81N付近、グリーンランド40W75N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E72S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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