全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月28日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリア~イギリスのリッジ:高温持続
・シベリア100Eの高気圧:昇温
・アメリカ105Wの高気圧:昇温
・オーストラリアのSの寒冷渦:オーストラリアSW部に850hPa・0℃以下の寒気
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にヨーロッパのリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋20Wに寒冷渦。アルジェリア~イギリスにリッジ、暖気。スヴァールバル諸島のSWに寒冷渦。ロシアW部~バルカン半島に寒気トラフ。シベリア75E~カザフスタン70Eに寒気トラフ。シベリア100Eに高気圧、昇温。モンゴルE部に寒冷渦。ベーリング海170Eに寒冷渦。アラスカに高気圧、昇温。ボーフォート海E部、アメリカNW部に寒冷渦。エルズミーア島に高気圧、昇温。カナダ85W、バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋110Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:05Eに寒冷渦、降温。90Eに高気圧、暖気。140E、160W(ロス海)に寒冷渦。南極大陸を貫くリッジは持続。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの25Eに寒冷渦、850hPa・-4℃が40Sまで北上、南アフリカW部に寒気。インド洋70Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの130Eに寒冷渦、オーストラリアSW部に850hPa・0℃、オーストラリアSE部で昇温。太平洋145Wに寒気トラフ。同110Wにリッジ。同85Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで、南米大陸20S帯(20~30S)で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカ105Wに高気圧、アメリカ中部、メキシコNW部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:スヴァールバル諸島、北極海の所々
・南半球低極 -44℃:南極大陸10E85S、110E72S、120E74S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載