全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月29日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペイン~北欧S部のリッジ:高温持続
・シベリア105Eの高気圧:昇温
・アラスカS部の高気圧:昇温
・アメリカ105Wの高気圧:昇温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋15Wに寒気トラフ。スペイン~北欧S部にリッジ、暖気。リビアN部にトラフ。ノルウェーN部に寒冷渦。ロシアW部~トルコに寒気トラフ。シベリア80Eに寒気トラフ。シベリア105Eに高気圧、昇温。中国NE部に寒冷渦。シベリア170Eに寒冷渦。アラスカS部に高気圧、昇温。カナダNW部に寒冷渦。カナダ115W~太平洋130Wに寒気トラフ。エルズミーア島に高気圧、昇温。カナダ80W、バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋100Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに寒冷渦。80Eに高気圧、暖気。90~100Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋00Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。ニューカレドニアに寒冷渦。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。同100Wにリッジ。同95Wに寒気トラフ。同75Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠中央部(ニジェール付近)で昇温。アメリカ105Wに高気圧、アメリカ中部~メキシコNW部の昇温持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:グリーンランドのEの05W75N付近
・南半球低極 -40℃:南極点付近、南極大陸20W83S、110E86S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載