全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月8日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スヴァールバル諸島のSWの高気圧:暖気
・アラスカの高気圧:暖気
・南大西洋25Wの寒気トラフ:ブラジルE部で寒気北上
・南太平洋165Wの寒冷渦:地上低気圧が930hPaに発達
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋30Wに寒気トラフ。スヴァールバル諸島のSWに高気圧。ポルトガル、ロシアW部に寒冷渦。イラクN部~エジプトNE部にトラフ。タイミル半島に寒冷渦。朝鮮半島に低気圧。中国NE部に高気圧、シベリア130Eにかけてリッジ。カムチャツカ半島S部、太平洋180W、145Wに寒冷渦。アラスカに高気圧、暖気。アメリカW部120Wに寒気トラフ。カナダ110W、同95W、ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南米大陸のSのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:00Wに寒冷渦。120~80Eにリッジ、暖気。80W~南極点にリッジ、暖気。大陸を貫くリッジは持続。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上、ブラジルE部で寒気北上。マダガスカルのSに寒気トラフ、南アフリカで寒気北上。太平洋170Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。同165Wに寒冷渦、地上低気圧が930Lに発達。同95Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部60Wにリッジ、昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
特記事項無し。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:カナダN部90W75N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸10W83S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載