全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月23日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリアN部~北欧S部のリッジ:昇温
・シベリア120Eの高気圧:昇温
・カナダ110W~アラスカのリッジ:昇温
・チリ30Sの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気伴う
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋35Wに寒冷渦。同15Wに寒気トラフ。イタリアN部~北欧S部にリッジ、昇温。ウクライナ~バルカン半島に寒気トラフ。ロシアNE部に高気圧。シベリア85E、ラプテフ海に寒冷渦。シベリア120Eに高気圧、昇温。東シベリア海、シベリア160E、太平洋160W、135Wに寒冷渦。カナダ110W~アラスカにリッジ、昇温。カナダ105Wに寒冷渦。同70Wに寒冷渦、アメリカ85Wに寒気トラフ。ラブラドル海に高気圧、昇温。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋170Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:90E(沿岸)、140Wに寒冷渦。160E~80E~25Wにリッジ(大陸を貫くリッジ)。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの15Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。オーストラリアのWに寒冷渦。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。太平洋170Wに高気圧。同155Wに寒冷渦。同115Wに寒気トラフ。チリ30Sに寒冷渦、850hPa・0℃が25Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
中国N部100~120Eで昇温。アメリカ110Wに高気圧、暖気北上。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:カナダN部110W73N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸130W80S付近
・高極 36℃:アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載