全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・グリーンランドE岸の高気圧:暖気、衰弱傾向
・日本の高気圧:高温持続
・アメリカ105Wの高気圧:高温持続
・南大西洋55WのEの寒冷渦:南米大陸S部で寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋35Wに寒冷渦。グリーンランドE岸に高気圧、暖気。ロシアSE部55Eに寒冷渦。シベリア80Eに寒冷渦。ラプテフ海に高気圧。太平洋170Eに寒気トラフ。同170Wにリッジ。北極海130W、アラスカNW部、カナダW部に寒冷渦。カナダ70Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20W、110Eに寒冷渦。140Eに高気圧。南極半島にリッジ。ウェッデル海に高気圧、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ。南アフリカのWに寒気トラフ。インド洋90Eに寒冷渦、850hPa・0℃が30S以北まで北上。タスマン海160Eに寒気トラフ。ニュージーランドのEに寒冷渦、850hPa・0℃が35S近くまで。太平洋120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。大西洋55Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35S以北まで、南米大陸S部で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ赤道付近で昇温。オーストラリアNE部で寒気北上。日本に高気圧、高温持続。アメリカ105Wに高気圧、高温持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:北極海110E86N付近、ボーフォート海125W77N周辺の広範囲
・南半球低極 -48℃:南極大陸10E85S、135E84S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載