全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月9日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~北欧S部のリッジ:昇温
・シベリア110Eの高気圧:暖気北上
・オーストラリアのSEの寒冷渦:寒気北上
・南極大陸の大規模なリッジ:暖気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点近く、アイスランド、イギリスのWに寒冷渦。イタリア~北欧S部にリッジ、昇温。カラ海に寒冷渦。カザフスタン70Eに寒気トラフ。シベリア110Eに高気圧、暖気北上。モンゴルE部に寒冷渦。太平洋160E、155W、130Wに寒冷渦。アメリカ105Wにリッジ、暖気。カナダNW部、同85Wに寒冷渦。バッフィン湾に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にオーストラリアのSのリッジと太平洋110W付近のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:05W、70E、175E(ロス海)、60W(ウェッデル海)に寒冷渦。125E~南極点付近に大規模なリッジ、暖気、120Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒冷渦。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上。オーストラリアのSの110~120Eに大規模なリッジ。オーストラリアのSEの150Eに寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで。太平洋135Wに寒気トラフ。同100~110Wにリッジ。アルゼンチンN部に寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イラン周辺で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極点周辺の広範囲
・南半球低極 -40℃:南極大陸15W83S、00E85S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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