全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月18日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~ポーランドのリッジ:昇温
・カナダNW部の寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上
・南大西洋40~60Wの寒気トラフ:アルゼンチンで強い寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
イギリスのN、スヴァールバル諸島のNに寒冷渦。イタリア~ポーランドにリッジ、昇温。ロシアW部~トルコのSに寒気トラフ。カザフスタンW部~シベリア80Eにリッジ、暖気。シベリア120Eに寒冷渦。中国NE部~同120Eに寒気トラフ。太平洋165Eに寒冷渦。ベーリング海175Wに高気圧、暖気。カナダ125W、100W、70Wに寒冷渦。同95Wに高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋80Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:15W、60E、180E(ロス海)に寒冷渦。20E、120~90Eにリッジ。100Wに大規模なリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの10Eに寒気トラフ。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上、モザンビークに寒気北上。オーストラリア
SE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで。ニュージーランドのNに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。太平洋120Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。
同80Wに高気圧。大西洋40~60Wに寒気トラフ、南米大陸40S以南に850hPa・-8℃以下の寒気。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ10S付近で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:スヴァールバル諸島のNの広範囲
・南半球低極 -44℃:南極点~10W82S付近の広範囲、南極大陸110E84S、145E76S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載