全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月28日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウクライナ~北欧のリッジ:暖気
・ロシア55Eの寒気トラフ:寒気南下
・カナダNW部の寒冷渦:寒気強化
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に北欧のリッジを周る流れで蛇行大。
イギリスのWに寒気トラフ。ウクライナ~北欧にリッジ、暖気。ロシア55E~カスピ海に寒気トラフ。シベリア80E、中国NE部に寒冷渦。モンゴルW部~バイカル湖にリッジ、昇温。東シベリア海、オホーツク海N部に寒冷渦。太平洋170Eに寒気トラフ。同150Wに寒冷渦。カナダNW部に寒冷渦。同90Wに寒冷渦、アメリカ90Wにかけて寒気トラフ。カナダE部55Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:10Eにリッジ、暖気。105Eに高気圧、暖気。55E、175E(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカ25Eに寒気トラフ。インド洋95Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上、オーストラリアW部で昇温。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。太平洋170Wに寒気トラフ。同115Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35S以北まで。同80Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、南米大陸30S帯(30~40S)で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:ボーフォート海の一部
・南半球低極 -44℃:南極大陸100E86S、120E85S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラク、イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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