全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年10月6日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ノルウェーのWの高気圧:暖気北上
・ロシアW部~トルコの寒気トラフ:寒気南下
・カナダN部の寒冷渦:寒気強化
・南極大陸の大規模な高気圧:昇温
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。ノルウェーのWの高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋30Wに寒冷渦、50Wにかけて寒気トラフ。ノルウェーのWに高気圧、暖気北上。ロシアW部~トルコに寒気トラフ。シベリア65E、同130E、ウズベキスタンに寒冷渦。バイカル湖に寒気トラフ、寒気南下。カムチャツカ半島に寒冷渦、太平洋150Eにかけて寒気トラフ。太平洋170W、同150W、カナダNW部、同N部80Wに寒冷渦。カナダ90Wに寒冷渦、アメリカ110Wにかけて寒気トラフ。アメリカNE部~カナダ70Wにリッジ、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋130Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:45Eに大規模な高気圧、昇温。70E、120E、135Eに寒冷渦。南極半島にリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのWに寒気トラフ。インド洋90Eに寒冷渦。オーストラリアのSの125Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。タスマン海170Eに寒冷渦。太平洋150Wに寒冷渦。同130Wにリッジ。同110Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部60~70Wにトラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部に高気圧、昇温持続。メキシコN部で昇温。ブラジルS部で降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、シベリアE部、カナダN部など、60N以北の広範囲。
・南半球低極 -40℃:南極大陸110E72S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、サウジアラビア、イエメン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載