全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月9日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア100Eの寒冷渦:寒気強化
・カナダW部の寒気トラフ:強い寒気南下
・アラスカの高気圧:暖気
・タスマン海の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にアラスカの高気圧を周る流れで蛇行大。
北欧~チュニジアに寒気トラフ。ロシアS部に高気圧、暖気。イランに寒冷渦。シベリア100Eに寒冷渦、寒気強化。中国110Eに寒気トラフ。日本W部にトラフ。オホーツク海に寒冷渦。太平洋180Eに寒冷渦、寒気トラフ。アラスカN部に高気圧、暖気。アメリカSW部に高気圧。カナダ95Wに寒冷渦、寒気強化。カナダW部に寒気トラフ、強い寒気南下。カナダ75Wに寒冷渦、アメリカE岸に寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。
南極大陸:80Eに高気圧、暖気。100E、140E、90W、60Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで、アフリカSE部で寒気北上。インド洋100Eに寒冷渦。オーストラリアのSの130Eにリッジ、オーストラリアSW部で昇温。タスマン海160Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで、オーストラリアE部で寒気北上。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。大西洋60Wに寒気トラフ、アルゼンチン30S帯(30~40S)で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
特記事項なし。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア100E69N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸150E77S付近
・高極 28℃:ザンビア、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載