全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月13日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウクライナE部の高気圧:暖気北上
・シベリア125Eの寒冷渦:寒気強化
・中国NE部~黄海の寒気トラフ:強い寒気東進
・カナダ110Wの寒冷渦:寒気強化、南下
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にウクライナE部の高気圧を周る流れで蛇行大。
ノルウェーのW、イギリスのWに寒冷渦。イタリア~リビアに寒気トラフ。ウクライナE部に高気圧、バレンツ海にかけてリッジ、暖気北上。イランE部に寒冷渦。シベリア95Eに寒冷渦。同125Eに寒冷渦、寒気強化。中国NE部~黄海に寒気トラフ、強い寒気東進。東シベリア海に高気圧。太平洋160Wに寒冷渦。北米大陸W岸にリッジ。カナダ110Wに寒冷渦、寒気強化、南下。メキシコNW部に寒冷渦。カナダ70Wに寒冷渦、アメリカE岸にかけて寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20Eにリッジ、昇温。135E、115Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。南アフリカのSに寒冷渦。インド洋65Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。タスマン海160Eに寒気トラフ、オーストラリアE部で寒気北上、ニュージーランドで昇温。太平洋120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
メキシコで寒気南下持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア130E58N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸125E77S、120W78S付近
・高極 28℃:タンザニア、ザンビア、ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載