全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月10日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパのリッジ:暖気東進
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下
・北米大陸W部のリッジ:暖気北上
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に北米大陸W部のリッジを周る流れで蛇行大。
アイスランドに寒冷渦、大西洋15Wに寒気トラフ。ヨーロッパ(イベリア半島~北欧S)にリッジ、暖気東進。スヴァールバル諸島、イタリアS部に寒冷渦。フィンランド~チェコに寒気トラフ。ウズベキスタン~トルクメニスタンに寒冷渦。モンゴルE部、中国115Eに寒気トラフ。アラスカのWに寒冷渦。北米大陸W部(アメリカ120W~ボーフォート海)にリッジ、暖気北上。ラプテフ海に高気圧。カナダ90Wに寒冷渦、寒気南下。アメリカ95Wに寒気トラフ。メキシコNW部に寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:20Eに高気圧、140Eにかけてリッジ。160W(ロス海)に寒冷渦。南極半島に高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ。アフリカS部にトラフ。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。ニュージーランドのNに寒冷渦。太平洋130Wに寒気トラフ。南米大陸S部75Wにリッジ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
インドシナ半島で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:カナダ100W56N付近
・南半球低極 -16℃:南極点周辺、南極大陸50E75S、110E74S、135E75S付近
・高極 28℃:オーストラリアW部、同中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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