全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月22日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア150Eの寒冷渦:寒気やや縮小
・アメリカ105Wのリッジ:昇温
・カナダ110Wの寒冷渦:強い寒気
・オーストラリアの高気圧:暖気再び拡大

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
イギリスのNWに寒冷渦。イタリアに寒気トラフ。ロシア~北欧N部にリッジ。北極点近くの70Eに高気圧。カザフスタン75Eに寒冷渦。シベリア150Eに寒冷渦、寒気やや縮小。ベーリング海175Wに寒冷渦。太平洋130Wに寒気トラフ。カナダ110Wに寒冷渦、強い寒気。アメリカ105Wにリッジ、昇温。同90Wに寒冷渦。ラブラドル海に寒冷渦、大西洋40Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:40E、110E、85Wに低気圧。50E、85Eに高気圧。130Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ。南アフリカのEに寒気トラフ、南アフリカで寒気北上。インド洋90Eに寒気トラフ。太平洋180Wに寒冷渦。同160Wに高気圧。同120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。南米大陸S部65Wにリッジ、昇温。大西洋50Wに寒冷渦、ウルグアイ、ブラジルS端部に寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W部(モーリタニア、アルジェリアSW部付近)で昇温。オーストラリアに高気圧、暖気拡大、オーストラリアW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E58N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸125E78S付近
・高極 28℃:ナミビア、ボツワナ、オーストラリア25S帯

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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