全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月26日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イラン~サウジアラビアE部の寒気トラフ:寒気南下
・中国115Eの寒気トラフ:寒気強化
・ベーリング海峡の高気圧:暖気
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのSWに寒冷渦、大西洋30Wに寒気トラフ。イタリア~アルジェリアに寒気トラフ。ポーランド~ノルウェーのWにリッジ、暖気北上。バレンツ海に寒冷渦。ロシア60E~カザフスタンW部に寒気トラフ。イラン~サウジアラビアE部に寒気トラフ、寒気南下。シベリア125Eにリッジ、暖気東進。中国115Eに寒気トラフ。日本W部~中国120Eにリッジ、暖気。太平洋170Eに寒冷渦。ベーリング海峡に高気圧、暖気。アラスカS部に寒冷渦。北極海140Wに低気圧。アメリカ115W、カナダ105Wにリッジ。五大湖のEに寒冷渦。カナダ75Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:95Eに高気圧、昇温。00E、145Eに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上、寒気東進。インド洋80Eに寒気トラフ。太平洋145Wに寒気トラフ。大西洋60Wに寒気トラフ。同40Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(15S以南)で昇温。アルゼンチンN部~ボリビア付近で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア145E63N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸00W86S、140E74S付近
・高極 28℃:ナミビア、南アフリカ、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載