全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月4日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カザフスタン50E~ロシア60Eのリッジ:昇温
・中国95E~モンゴルW部のリッジ:暖気東進
・北極海135Eの高気圧:暖気
・ベーリング海峡のリッジ:暖気北上
・南太平洋80Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのSW、グリーンランドのEに寒冷渦。イタリア~チュニジアに寒気トラフ。カザフスタン50E~ロシア60Eにリッジ、昇温。カザフスタン80Eに寒冷渦。中国95E~モンゴルW部にリッジ、暖気東進。北極海135Eに高気圧、暖気。シベリア145E、ベーリング海170Eに寒冷渦。ベーリング海峡にリッジ、暖気北上。カナダNW部に寒冷渦、アメリカW岸に寒気トラフ。カナダ100Wにリッジ、暖気。バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:南極点付近、60Eに寒冷渦。110~60Eにリッジ、暖気南下。南極半島にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。同100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。タスマン海160Eに寒気トラフ。太平洋160Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同80Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、アルゼンチンN部~ブラジルS部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
スーダン付近で昇温。オーストラリアNW部で降温。アメリカSW部~メキシコNW部に高気圧、昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:グリーンランドのEの寒冷渦付近
・南半球低極 -40℃:南極点周辺の広範囲
・高極(4日00UTC) 32℃:モーリタニア、アルジェリア、サウジアラビア、イラン、パキスタン、アメリカ105W
・高極(4日12UTC) 36℃:イラン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載