全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月8日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア60Eの高気圧:昇温、ロシア40~50Eで暖気北上
・モンゴルE部~シベリア120Eのリッジ:暖気東進
・カナダ95Wのリッジ:暖気東進
・ニュージーランドのEの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのNE、ポルトガル、スウェーデンに寒冷渦。ウクライナ、エジプトに寒気トラフ。シベリア60Eに高気圧、昇温、ロシア40~50Eで暖気北上。北極点近くに高気圧、850hPa・8℃以上の暖気。シベリア90E、同135Eに寒冷渦。太平洋170E、ベーリング海峡に寒冷渦。カナダ135W、同110W、バッフィン湾に寒冷渦。カナダ95Wにリッジ、暖気東進。大西洋50Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南極半島のリッジを通る流れの蛇行大。
南極大陸:110Eに低気圧。150Eに寒冷渦。ロス海にリッジ。南極半島にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、南アフリカE部、モザンビークで寒気北上。オーストラリアのSに寒冷渦。ニュージーランドのEに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S近くまで。太平洋140Wに寒気トラフ。ウルグアイ~パラグアイに寒気トラフ、寒気東進、850hPa・0℃が35S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
カナリア諸島に高気圧、暖気南下。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:バッフィン湾65W69N、グリーンランド50W73N付近
・南半球低極 -44℃:南極点~20E83S、南極大陸15W83S付近
・高極(8日00UTC) 32℃:モーリタニア、アラビア半島、メキシコN部、アメリカW部
・高極(8日12UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン、パキスタン、中国80E
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載