全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月14日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア95Eの高気圧:暖気北上
・カナダ80Wのリッジ:暖気北上
・ラブラドル海~アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下
・アルゼンチンの寒気トラフ:35S以南で寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのN、スペインのNW、バレンツ海に寒冷渦。北欧にリッジ。ウクライナ、中国85Eに寒気トラフ。シベリア95Eに高気圧、暖気北上。シベリア130E、同140Eに寒冷渦。オホーツク海にリッジ。太平洋160E、同160Wに寒冷渦。ベーリング海180Eに高気圧。カナダ110Wに寒冷渦。アメリカ105Wに寒気トラフ、寒気東進。カナダ80Wにリッジ、暖気北上。ラブラドル海~アメリカNE部に寒気トラフ、寒気南下。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:40Eに高気圧。80Eに低気圧。140Eにリッジ、暖気南下。170E(ロス海)に寒冷渦。110Wに高気圧、暖気。70Wに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Eに寒気トラフ。インド洋60Eに寒気トラフ。同95Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上。オーストラリア140Eに寒気トラフ、寒気東進。太平洋175Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。同115Wに寒冷渦。アルゼンチンに寒気トラフ、南米大陸35S以南で寒気北上、850hPa・-4℃が40Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
マリ付近で暖気南下。モザンビーク付近で降温。アメリカSW部に高気圧、昇温。アルゼンチンN部、パラグアイ付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:グリーンランド50W74N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸00E85S、85E78S付近
・高極(14日00UTC) 32℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(14日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です