全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月2日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア130Eの寒冷渦:寒気南下
・アラスカS部の寒冷渦:寒気南下
・アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下
・チリ~アルゼンチンのリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にアメリカNE部の寒気トラフを周る流れで蛇行大。
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Nの少し北
・アイスランドの寒冷渦:850hPa・-4℃以下
・イタリア~ポーランドのリッジ:昇温
・スヴァールバル諸島のEのリッジ:暖気東進
・ロシアNW部のリッジ:暖気東進
・シベリア90Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-16℃以下の領域拡大
・シベリア130Eの寒冷渦:850hPa・-8℃線が40Nまで南下
・シベリア150Eの寒気トラフ:850hPa・-16℃以下
・アラスカS部の寒冷渦:寒気南下
・アメリカ、カナダ115Wのリッジ:昇温
・カナダ75Wの寒冷渦:NW側で850hPa・-20℃以下の領域拡大
・アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が35Nまで南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にウェッデル海のNのリッジを通る流れで蛇行大。
・南極大陸10Eの寒冷渦:S側で降温、850hPa・-32℃
・ウェッデル海のリッジ:850hPa・0℃線が75Sまで南下
・大西洋35Wの寒気トラフ:ブラジルS部で寒気北上
・南アフリカE岸の寒気トラフ:南アフリカでは寒気抜けて昇温
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進
・オーストラリア140Eのリッジ:暖気東進
・太平洋105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・チリ~アルゼンチンのリッジ:昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:シベリア145E65N付近
・南半球低極 -32℃:南極大陸20E84S付近
・高極(2日00UTC) 24℃:ナミビア~ザンビア、スーダン、メキシコ
・高極(2日12UTC) 28℃:アンゴラ、ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載