全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月13日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア135E~朝鮮半島の寒気トラフ:寒気南下
・チュコート海の高気圧:昇温
・カナダ100Wの寒気トラフ:強い寒気南下
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にロシア50Eのリッジを周る流れで蛇行大。
・北極点付近の寒気トラフ:寒気北上
・イギリスのWの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は40Nの少しN
・スペイン~フランスのリッジ:暖気東進
・イタリア~リビアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35Nまで
・ロシア50Eのリッジ:衰弱、降温
・トルクメニスタンE部の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気が東進
・タイミル半島の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・シベリア135E~朝鮮半島の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が35Nまで
・チュコート海の高気圧:チュコート海、ボーフォート海で昇温
・アメリカ115Wのリッジ:暖気東進
・アメリカ105Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が35N以南まで
・カナダ100Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-20℃線が50N近くまで
・カナダN部90Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域が少し拡大
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特にオーストラリアのSW~太平洋120Wの流れで蛇行大。
・南極半島の寒冷渦:ウェッデル海で暖気北上、850hPa・-8℃線が80Sまで
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、南アフリカW部、ナミビアS部では昇温
・コンゴ~モザンビーク付近で降温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS、オーストラリア中S部では昇温
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上、アルゼンチン30~40Sで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア115E58N~135E57N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(13日00UTC) 24℃:カメルーン~スーダン、アンゴラ、ナミビア、メキシコ、アルゼンチン
・高極(13日12UTC) 28℃:アンゴラ、ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載