全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年2月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北大西洋20Wの寒気トラフ:寒気南下
・イタリア~北欧のリッジ:暖気北上
・カザフスタン55Eの寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気南下
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にイタリア~北欧のリッジの流れで蛇行大。
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35N近くまで
・イタリア~北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が65N以北まで
・北極海40Eの高気圧:周辺で降温、北極点付近には850hPa・-8℃以上の暖気
・カザフスタン55Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-20℃線が50Nまで
・インドN部~ネパールのリッジ:昇温
・シベリア70Eの寒冷渦:850hPa・-28℃以下の寒気
・サハリンの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が40Nまで
・太平洋180Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35N
・同140Wのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が55N以北まで
・アメリカ120Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35N近くまで
・カナダ100Wの寒冷渦:寒気縮小
・アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-16℃線が40N以南まで
・メキシコN部で昇温
・ラブラドル海の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が55N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極点周辺で降温:850hPa・-28℃以下の領域が拡大
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで、南アフリカW部で降温
・アンゴラ付近で降温
・オーストラリアSW部で暖気南下
・ニュージーランドN部の高気圧:昇温
・太平洋150Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45Sまで
・大西洋50Wの寒冷渦:寒気東進、アルゼンチン40S以南で昇温、同N部(30S以北)では降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:カナダ95W78N付近
・南半球低極 -32℃:南極大陸80W89S~15E85S付近
・高極(20日00UTC) 24℃:ボツワナS部とその周辺、メキシコ
・高極(20日12UTC) 28℃:ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載