全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年5月13日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア~北欧のリッジ:暖気北上
・北極海90Eの寒冷渦:寒気強化
・カナダ95Wの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進
・南太平洋125Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にロシア~北欧のリッジの流れで蛇行大
・ロシア~北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70N以北まで
・北極海90Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-12℃以下の領域拡大
・中国95Eの寒気トラフ:寒気南下
・太平洋180Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は35N
・カナダ95Wの寒冷渦:850hPa・-24℃以下の寒気を維持しつつ南下
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35N、メキシコでは寒気南下、降温
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極大陸10Wのリッジ:暖気南下、850hPa・-4℃線が75S近くまで
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気北上、ブラジルS部で降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、オーストラリアS部、SE部で降温
・太平洋125Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:カナダ100W70N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E72S付近
・高極(13日00UTC) 28℃:マリ~チャド、サウジアラビア、イエメン、メキシコ
・高極(13日12UTC) 28℃:マリE部~スーダンW部、エチオピアNE部~アフガニスタン・パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載