全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年5月19日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアの高気圧:暖気北上
・アラビア半島~パキスタンでの昇温持続
・アメリカ・カナダ80Wのリッジ:暖気東進
・ウェッデル海のリッジ:暖気後退
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にロシアの高気圧を周る流れで蛇行大
・北極海00Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-16℃以下の領域拡大
・バルカン半島NW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は45Nの少しS
・ロシアの高気圧:暖気北上、850hPa・12℃線が70N近くまで
・アラビア半島~パキスタンで昇温持続、850hPa・28℃以上の領域拡大
・カザフスタン75Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が55Nまで
・中国115Eの寒気トラフ:寒気東進
・太平洋175Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が40Nまで
・アメリカSW部のリッジ:昇温、850hPa・20℃以上
・カナダ110Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が55Nまで
・アメリカ・カナダ80Wのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は55Nの少しN
・バッフィン島の寒冷渦:寒気弱まりつつ東進、850hPa・-20℃以下の領域縮小
・グリーンランドの高気圧:昇温、850hPa・-12℃以下の領域消滅
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に大西洋45Wのリッジの流れで蛇行大
・ウェッデル海のリッジ:暖気後退(北上)、850hPa・0℃線は70S
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで、南アフリカでは昇温
・アフリカ大陸SE部(ボツワナ~タンザニア付近)で降温(寒気北上)
・インド洋70Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30S
・太平洋170Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、ニュージーランドは寒気抜けて昇温
・太平洋85Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・パラグアイ~アルゼンチンE部のリッジ:アルゼンチン35S以北、パラグアイ、ブラジルS部で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:バッフィン島
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E73S付近
・高極(19日00UTC) 28℃:セネガル~スーダン、エリトリア、サウジアラビア・イエメン~イラン、メキシコ
・高極(19日12UTC) 32℃:サウジアラビア、イエメン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載