全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年5月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スヴァールバル諸島の寒冷渦:寒気強化
・バルカン半島NW部の寒気トラフ:寒気南下
・ロシアNE部のリッジ:暖気北上
・アメリカNE部~カナダ60Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にロシアNE部のリッジの流れで蛇行大
・スヴァールバル諸島の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-16℃以下の領域拡大
・フランスのリッジ:暖気東進、850hPa・4℃線は50N
・バルカン半島NW部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が45N以南まで
・ロシアNE部のリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が70N近くまで
・イランS部~パキスタンS部で昇温、850hPa・32℃以上
・シベリア85Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が50Nまで、S側の中国80E~モンゴルで昇温、850hPa・24℃以上
・日本N部のリッジ:暖気東進
・アメリカ120Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が35Nまで
・アメリカNE部~カナダ60Wのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は60Nの少しS
・バッフィン湾~グリーンランドS部の寒気トラフ:寒気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極大陸115Wのリッジ:暖気南下、850hPa・-8℃線が75Sまで
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで、南アフリカW部で降温
・インド洋70Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・チリのWの寒冷渦:寒気弱まりつつ東進、チリ35S以南で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:バッフィン島
・南半球低極 -40℃:南極大陸85E76S、150E76S付近
・高極(20日00UTC) 28℃:モロッコ~チャド、スーダンE部~パキスタンSW部
・高極(20日12UTC) 32℃:サウジアラビアW部、イランS部、パキスタンSW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載